MSのニューヨークでのイベントは素晴らしい。好感が持てる。本当にビル・ゲイツに感謝すべき出来事だ。まぁ,裏でなに考えているかは別として;-P。
マイクロソフト社は25日に,ニューヨークでウインドウズXPのイベントを開く。ニューヨークが大惨事から立ち直ることを支援した出来事として,記憶にも残るし,マイクロソフトは誇りにしていい。だが,ウインドウズXPはコンシューマーにとって安定性やセキュリティなどが魅力となるが,企業IT管理者には魅力が薄い。もちろん,同社のソフトがXP以外で動かなくなるときがきたら,移行するしかないのだが。
米国の自由と勇気の象徴でもあるNFLも,米国同時テロによる1週の休みの後に再開された。その週は各スタジアムで,試合前に復旧作業に携わる人たちを英雄としてセレモニーを行い,被害に遭った人に祈りを捧げた。すべての選手のヘルメットには米国国旗が標され,観客全員に国旗が配られた。記憶に残ったのは,いつもエキサイティングなオークランド・レイダースのヘッドコーチのジョン・グルーデンがセレモニーでみせた涙と,地元ニューヨークを鼓舞するかのようなニューヨーク・ジャイアンツの勝利だった。ジャイアンツのヘッドコーチ,ジム・ファッセルは敬意をこめてニューヨーク市警の帽子をかぶってサイドラインに立ち,「ニューヨークの誇りのために勝ちたい」と述べていた。
今軍事攻撃に発展している同時テロは,ネットワーク上での大きなレスポンスを生んだ(過去記事)。ウェブでの反応を集めたアーカイブもつくられるという(WIRED NEWSの記事)。ウェブの動きは,人々の気持ちの動きを即座に反映する。最近のジオシティーズの著作権に関する規約改正への反発も,あまりにも早い。そして企業にとっては,重い。総体としての気持ちが,ウェブブラウザを鏡として映して見える。その気持ちで,世界全体がリズミックに動いていく。リアルのニューヨークが傷を癒しているうちに,ネットワークのニューヨークも動き続ける。この流動性,思惟性を感じる動きは,今後も大きくなっていくだろう。(参考:ZDNetエンタープライズの記事)
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